2009年8月25日火曜日

70年代:ホテルカリフォルニア

アダムの好きな70年代の曲。

私はお恥ずかしながら、かつてT○E A○F○Eが好きだったことがありまして、
70年代はそんなに守備範囲ではないものの、ZEPもDeep Perpleも聴いたものです。
よって、私の中の'70年代の曲といえば、オペラとクラシックを取り入れたような壮大なスケールの音楽。でも、決して、アダムが言っているみたいに、そんなに楽しく踊れて・・・ってイメージはないんだな、私には。

いや、決してアダムの言ってること否定するつもりは更々ないし、いい音楽がいっぱいあったことは事実で、ただ、結構苦悩の’70年代だと思ってる。

そして、私の中で、’70年代の代表曲としてあげられるのが、とても有名なこの曲。

ホテル・カリフォルニア (Hotel California)-----Eagles('76)
(※アコースティックバージョン)


オリジナル(ロック調)ホテルカリフォルニア


「ホテル・カリフォルニア」

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 ようこそ ホテル・カリフォルニアへ
 とてもすてきな場所 とてもすてきな装飾
 お部屋は充分ございます ホテル・カリフォルニアには
 一年中いつでも 空室はございます
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文字通りに歌詞を読み取れば、一見、いいところなんだなーと思えるこの歌詞。
ただし、この曲はこう締めくくられる。

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最後に覚えている事 俺は走っていた ドアへと
出口を見つけなければ 元いた場所に戻るための
「リラックス」 と夜警が言った。
「我々は、いつでも受け入れるようにプログラムされています
 いつでも好きな時に チェック・アウトもできます 
 でも決して離れらることはできません」
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この曲には、さまざまな憶測が飛んだ。
ホラーな曲なのか? 幽霊ホテルに囚われの身になったことを歌っているのか?そのホテルは実在するのか?という都市伝説、
麻薬(最初に歌詞に出てくる「colitas」は麻薬の高級品を表す隠語らしい)とその常用者のことを歌った歌だ、止めるために収容所に入れられて出られなくなった歌だ、
とも言われた。

いろんな説が唱えられたこの曲だが、解釈のひとつにこんなものもある。
まずは、この歌詞を見ていただかないといけない。

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So I called up the Captain
Please bring me my wine
ボーイ長に電話をして、ワインを持ってきてくれと伝えた
He said
We haven't had that spirit here since 1969
彼は言った 1969年以来ここにはスピリット(酒)は置いてございません
And still those voices are calling from far away
そしてまだあの声が聞こえる、はるか彼方から
Wake you up in the middle of the night
Just to hear them say
真夜中に目を覚ませる まさに聞こえるあの言葉
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1969年、それはウッドストックのことを指しているのではないか。
そして、Spiritは、酒ではなく、そして幽霊ホテルの幽霊を意味する「霊魂」でもなく、「精神」なのかもしれない。
ただ、このウッドストックフェスティバル、「ベトナム戦争が激化するなか、スピリチュアリズムや人間性を問いただす若者が大勢、このロックフェスティバルに集まり、芸術、演劇、音楽に理想を見出した」と言われてはいるが、実際は、あまりの人数の観客でライブを聴けたのはごく一部であったという。
そして、大勢はドラック等々で乱れていた・・・とも言われているようである。
もし、スピリチュアリズムを表しているとすれば、ウッドストックのあった、69年にはその彼らが言おうとしている「精神~恐らく音楽で実現する理想的な世界?~」はあったのだろうか、なかったのだろうか?

ともかく、イーグルスは、当時のビッグマネーを手にして荒れていた音楽界を、非難しつつ、それでいて、自分自身もそこに不本意にも身を置いてしまって、逃れられない・・・という状況を歌っているのかもしれない。

初めて聴いた当時は、なぜ泣けてくるほどに切ない曲なのかわからなかった。
今は、なんとなくだけど、だからこの曲は、切なく心に響くんだと思える。

そして、この曲のヒットした翌年、音楽シーンは、パンク、ニューウェーブ等の次の段階に移行していった。

アダムもインタビューでドラッグをやったことも言ってた。
日本でも、最近、芸能界の覚醒剤汚染とか、色々話題になっているけど、そういう世界ってやっぱり手に入れやすいんだと思う。
それに、クリエイティブな仕事をしていると、行き詰ったりするときに、どうにもならなくなって、楽になりたくなって、やる人が多いのかもしれない。

アダムはもう、そうした経験、下積みもしてきて、セレブリティな世界も見てきているから、きっと大丈夫だと思う。
ただ、アダムが'70年代の音楽を、ヒッピーな時代を好きだから、ちょっとその時代のこと考えて、私が勝手に不安になっただけ。

でも、アダムはきっと、そういう時代のいいとこ取りをしてくれると信じてる。
きっとパワフルで、セクシーで、ダンサブルな、いろーーーんなものがアダムの音楽に対する情熱と愛でパッキングされたアルバムになるよね!

あー、またもや、訳わからんちんなの書いちゃった・・・・。

そうそう、クワリスくんがドン・ヘンリー歌ってたなーってところから、こんな展開になったんだ!

ドン・ヘンリーか、⇒ グラミー賞とったの覚えてるなぁ ⇒ そういや、イーグルスにいたんだよねー ⇒ 懐かしいなぁ・・・イーグルスといえば、ホテルカリフォルニア! ⇒ 70年代だなぁ ⇒ アダム好きじゃん!

ってことで、このうっとぉしいまでの展開はクワリスのせいってことで、謝ってもらいます!!!

20090615014420

4 件のコメント:

  1. 「ホテル・カルフォルニア」は、そういう曲だったのですか! ! !
    なるほど、なるほど・・・。
    私はあまりにもサラッと聴いていました。。。

    これからのアダムにとって、ドラッグは、私も一番の懸案事項でした。。。
    どうしたらいいのか皆目見当がつきませんが・・・(って、側にいてアダムを守ろうとできる友達じゃないし・・・)

    心のひだひだが、深くてしなやかなdekamitさん・・・すてきです・・・。

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  2. @fiofioさん

    あー、こんな自己満足的な、読みにくーい記事まで読んでもらって、、、ほんと、恐縮です。。(^_^;)

    この曲はすごくギターが凝ってて、好きだったんですけど、いっつも聴くと切なくなってた記憶があります。
    時代的に、まだ自分で買って聴くのではなくて、歳の離れた兄姉のレコードやらテープやらを盗み聴いていた・・って時代の記憶です。

    でも、本当、今はラジオとかも聴かなくなって、何が流行ってるのやら、まったく見当がつかず…。

    そんな訳で、音楽の幅の広いラゲヂさんとの出逢いは本当にありがたかったですねぇ。。。

    大丈夫、アダムくんは色んな経験して、よい友人もたくさんいると思うし、きっと大丈夫!!!

    ごめんね、変な心配させちゃって・・・・へへへ。。

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  3. おもしろいー
    この曲も とおちゃんが ステテコで聴いてたけど それでも 大好きな曲!

    こんなに深い意味を色々 感じれるdekamitさんの
    音楽の深さに 興味しんしん!
    読んでてたのしいよー

    きっと ビックマネーを手にしてー
    その感じを 込めてると私も読んでそう思った!

    薬を使ってものづくり したくなる感じって
    あるんだろうけど 私もお酒飲んで描いたりしたことあるけど(全然ちがうか〜) あとで しらふでみたら 全然よくなかったりした。

    アダムはものづくりでは 行き詰まらないと思う。どうしようもない うつうつとした 自分にどうしようもなくて やってたような気がするからだいじょうぶよね。

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  4. @5senseさん

    >アダムはものづくりでは 行き詰まらないと思う。どうしようもない うつうつとした 自分にどうしようもなくて やってたような気がするからだいじょうぶよね。

    うんうん! そう思う!!!
    彼(彼女?ww)は大丈V(ブイ)!!!

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